現在放送中の大河ドラマ『光る君へ』は、登場人物が源氏物語の人物になぞらえたストーリー展開があるなど話題になっています。
源氏物語に登場する光源氏は藤原道長がモデルと言われていますが、源氏物語のヒロインの一人として登場する女三宮はいったい誰をモデルとしているのでしょうか。
そこで今回は以下の疑問について解説します。
- 女三宮のモデルは誰か
- 女三宮はどんな人物?性格・年齢や光源氏との関係
この記事を読めば、女三宮は誰がモデルと言われているか、どんな人物で性格や年齢、物語で光源氏とどんな関係があるのかをばっちり理解できますよ!
興味ある方はぜひ読んでみてください。
目次
女三宮のモデルは誰?
#光る君絵
— あさまる (@asamaru1221) July 1, 2024
彰子さまに『あさきゆめみし』の女三宮ぽさを感じました pic.twitter.com/4CZT44AHnm
女三宮のモデルについて、作者の紫式部本人は明らかにしていません。
ただ、もしかしたら紫式部が女房として仕えた、藤原道長の娘の彰子が女三宮のモデルではないかと言われています。
ではなぜ、中宮彰子が女三宮のモデルだとささやかれているのか、その理由をお話していきますね。
女三宮のモデルが藤原彰子と言われる理由
女三宮のモデルが藤原彰子だと言われる理由は、二人の立場がとても似ているからです。
その根拠の一つに、源氏物語の中で光源氏の正妻となった紫の上のモデルが、清少納言が仕えた藤原定子だと言われていることが挙げられます。
そして物語の立場的に見ると、定子から天皇の妻という居場所を奪った彰子が女三宮の立ち位置になるからでしょう。
とはいえ、彰子は思慮深く聡明な人物だったそうなので、性格面では女三宮と全然似ていませんね。
あくまで立場が似ているから、モデルだと言われているだけだと思われます。
『光る君へ』に登場した彰子が女三宮みたいという声も!
現在NHKで絶賛放映中の大河ドラマ『光る君へ』。
紫式部と源氏物語を題材としたそのドラマの中で、つい最近、彰子の入内の話が描かれました。
その際に登場した彰子の言動が、まるで女三宮みたいだと話題になっています。
やば…。彰子さまの裳着の儀に興奮しちゃった。あきこさまが結んでるのもグッとくるし。それに何より…彰子様の…あの光のない目が…女三宮…!これが、女三宮の目なのか。 #光る君へ
— わか (@qocoon33) June 30, 2024
彰子様から感じる圧倒的女三宮なバイブス!!!
— kukky🥦 (@kukkyx) June 30, 2024
#光る君へ
— たぶんヘーチ・晴好雨奇 (@eorimasataka) June 30, 2024
ほんま
女三宮だよなあ〜
源氏物語の朱雀院の内親王。
父に溺愛されて育ったから自分で何かを決めたり考えてしたりすることなく受け入れ人間になた内親王な。
やから
恋を知り愛を知ると急に成長してしまう未来が彰子にも見えてしまうだ。
自我な。
今作はストーリーを源氏物語になぞらえて描かれているところがあるので、意図的に初期の彰子を女三宮に寄せて描いている部分はあるのかもしれませんね。
どこか頼りなく、言われたことに従順に従う女の子として描かれている彰子が、どんな風に成長を遂げるのが楽しみです。
女三宮はどんな人物?性格・年齢・光源氏との関係を解説
それではここで、女三宮とは一体どんな人物なのか、性格や年齢、光源氏との関係などを解説していきます。
女三宮の性格
女三宮は、源氏物語の中では以下のような性格で描かれています。
- 子どもっぽい
- おっとりしている
- 従順でおとなしい
- ものを深く考えない
- 人見知りしない
- ガードが緩く短絡的
女三宮はおっとりしていて無邪気なかわいらしい女性です。
ただ、年齢以上に精神面は幼く、人形遊びなどの小さな子どもがやる遊びを好んでいたのだとか。
また、言いつけに対して従順でとてもおとなしく、あまりものを深く考えない性格です。
男性に対してのガードも緩く、隙だらけなので、それに付け込まれて他の男性と関係を持ってしまったことも。
光源氏の好みのタイプは「聡明で気配りができて隙がない女性」なので、女三宮は真逆の性格ですね。
正妻格である紫の上は、光源氏のまさに理想の女性。
女三宮のあまりの幼さに、つい彼女と比べてしまうことも良くあったみたいですね。
女三宮の年齢
物語に登場した当時の女三宮の年齢は14、15歳。
物語当時の光源氏は40歳だったので、26歳ほどの差がありますね。
女三宮は年齢以上に幼い見た目と性格をしていたと言われているので、はたから見たら完全に親子の関係に見えます。
光源氏との関係は?
女三宮は、光源氏の異母兄である朱雀帝の娘です。
つまり光源氏にとっては姪に当たる人物。
そして、光源氏にとっては、葵の上以来の正妻でもあります。
叔父と姪っ子で婚姻関係を結ぶなんて、今の私たちにとってはありえないことですが、平安時代は血筋を大事にしていたので叔父と姪で結婚することも珍しくはありませんでした。
実際、結婚の話をすすめたのは父親の朱雀院で正式な手続きを踏んでいるので問題ありません。
ちなみに光源氏の1番目の正妻は葵の上。
紫の上も正妻と思われがちですが、実は正式な手続きを踏んでいないので正妻ではないのだとか。
妻として完璧な紫の上が正妻ではなくて、まるで子どものような女三宮が正妻だなんて、なんとも皮肉ですね。
順風満帆とはいいがたい結婚生活
光源氏と女三宮は結婚当時、親子ほどの年齢差がありました。
その上彼女は中身も幼く、和歌が下手で光源氏をがっかりさせるほどだったのだとか。
自分がかつてあこがれた藤壺の血を引く娘に興味を抱き結婚を承諾した光源氏は、早くも後悔したそうです。
正直、光源氏に引き取られて完璧な妻となるよう教育を施された藤壺や紫の上と、父親である朱雀帝に蝶よ花よと無条件で愛されて育った女三宮ではスタート地点から違うので、彼女たちのような完璧さを期待する方が酷だと思うんですけどね。
自分のやってきたことのつけが回ってきた光源氏
光源氏との形だけの結婚生活を続ける中で、女三宮はかつての婿候補であった柏木という男性と関係を持ってしまいます。
とはいえ、女三宮は別に柏木のことが好きなわけではなかった模様。柏木の一方通行の恋、というところでしょうか。
でも、隙があって流されやすい性格の彼女。
熱心に通ってくる柏木とその後何度も逢瀬を交わしてしまいます。
そして妊娠発覚から、密通していたことがついに光源氏にばれてしまいました。
若いころから、さまざまな女性と浮名を流してきた光源氏。
正妻である葵の上や、本命の紫の上を悲しませることも多かった彼が、同じ立場に落ちることになるとは皮肉なものですよね。
不倫発覚後から、光源氏は女三宮に冷たく当たるようになります。
自分だって同じことをさんざんやっているのに、いざ同じことをされると被害者意識を持つなんて勝手だなあ。
最後は父に髪を切ってもらい出家する
光源氏から冷たく当たられるようになった女三宮は、男の子を出産後、出家を考えるようになります。
しかし光源氏は断固としてと反対。
彼女の出家を許しませんでした。
そこで女三宮は、父である朱雀帝に相談。
娘が光源氏から冷遇されていることに気付き心を痛めていた朱雀帝は娘の身を案じ、娘の髪にはさみを入れて強制的に出家させてしまいます。
こうして、光源氏も女三宮の出家を受け入れざるを得なくなりました。
女三宮のモデルは誰?まとめ
今日は女三宮のモデルや、女三宮がどんな人なのか性格・年齢・光源氏との関係などを解説しました。
- 女三宮のモデルは藤原道長の娘彰子だと言われている
- 女三宮はまだ14、5歳で年齢以上に子どもっぽく思慮に欠ける性格
- 女三宮と光源氏は姪と叔父の関係かつ、光源氏の正妻
女三宮は子どもっぽいとか、ガードが緩いとかいろいろ言われていますが、まだ14、5歳の子どもなのでしょうがない部分あるのでは?と思いました。
今は女三宮みたいに自分であまり考えず、従順な性格の『光る君へ』の彰子は、今後おそらく聡明さを発揮する部分が出てくるはず。
それを思うと、物語には描かれてはいませんが、彼女ももっと大人になったら素敵な女性になっていたかもしれません。
今後の大河は女三宮の将来の姿を彰子に重ねて、見てみても面白いなとおもいました。
今後の物語の彰子の変化も楽しみです!