今日は、都内で高校受験を考えている受験生と保護者の方に知っておいてほしいお話をお届けするニャ
2024年5月、都立高校入試界隈で大きな動揺が広がっています。
V模擬と共に都立高校受験生必須の公開模試として知られていた、W模擬の休止が発表されたからです。
実はW模擬の休止告知自体は、GW明けの5月9日に公式サイトに上がっていたようです。
昨日都立高校入試界隈の方々のXのポストで初めて知りました。
今回のW模擬休止の発表は、高校受験塾だけでなく今年受験生の方や保護者にとってかなり衝撃的なことではないかと思います(・_・;)
実際、私も今年受験生の中3の娘がいるので、かなりの衝撃でした!
と思っているそこのあなた!
その考えは非常に甘いです。
なぜなら、W模擬休止の影響はV模擬受験者にまで広がると言われているからです。
そこで今日は、以下の3点に焦点を当ててお話します。
- W模擬の休止の理由
- W模擬は今後どうなるのか
- V模擬受験者へどんな影響があるのか
今年度、都立高校合格を目指す中学3年生やその保護者の方に知っておいてほしいお話ですので、ぜひご一読ください。
目次
W模擬ってどんな模試?
W模擬は株式会社創育が運営している、首都圏最大級の都立高校入試公開模擬テストです。
同じく都立高校入試の公開模擬テストであるV模擬と受験者数を二分しており、年間約18万人が受験しています。
実施している模試は以下の5つ。
- 都立そっくりテスト
- 都立自校作成対策もぎ
- 私立合格もぎ
- 神奈川入試そっくりもぎ
- 2年生対象合格もぎ
上記のでも都立そっくりテストや都立自校作成対策もぎは、都立高校を志望する受験生にとって必須と言われています。
\W模擬とV模擬の違いについては、こちらで説明しています。/
W模擬休止を受けての都立高校受験界隈のXの反応
W模擬休止の発表に、都立高校受験界隈からも動揺の声が広がっています。
【Wもぎ開催休止】
びっくりした。もしかすると今年の受験生には一番影響が大きいトピックかも。9月以降は「Wもぎ」とは別の形で継続するみたいだけど、”都立入試へ活用”がしやすいのがVもぎ一本になったら、Vに受験者殺到して受けられない人出る可能性がある。https://t.co/DSgIO4r2oZ pic.twitter.com/ZfNFjZO8B0— 大山雅司 (@oyama_sancha) May 15, 2024
WもぎはVもぎに完全敗北。追跡データもWもぎ資料はスッカスカ。追跡できていない。埼玉の北辰のように、東京がVもぎに集約されていくのは必然だと思います。
Wもぎの会社は昨年、個人塾が実施する塾内模試や塾用教材からも撤退。かなり厳しいのでは。
Vもぎと比べたWもぎのメリットをあげると… https://t.co/qlVfl22pi6
— 東京高校受験主義 (@tokyokojuken) May 15, 2024
「Wもぎ」開催休止のご案内https://t.co/7l6QfZrdZ4
>長年開催をしておりました「新教育Wもぎ2024年度」の6月・7月・8月度開催につきまして、諸事情により休止とさせていただくことになりました
今知りました。
Vもぎのほうがデータも詳細に出てたし仕方がない流れでしょうか。— 東京都立高校受験研究所(最新情報を発信!) (@labo_tmhs) May 15, 2024
今年はもう、事実上Vもぎしか選択肢がなくなる。
急に決まったことなので、Vもぎさんに受け入れ余力がどれだけあるか?
今年の中3生はなかなか大変な状況。
春先にはWもぎの今年の予定が来ていたからなあ。
仕方ないとは言え、もっと早く決めてほしかったのが本音。 https://t.co/rnDowiMLaI— くま塾長 (@syoueizyuku) May 15, 2024
上記は、都立高校の受験塾やYouTubeなどで都立高校情報を発信している方のX上での反応です。
このように、今回のW模擬休止がかなりの衝撃だったことがうかがえますね。
ちなみに、公式サイトでの休止の発表は先ほどお伝えした通り5月9日でしたが、W模擬を使用している塾にはGW中にお知らせがあったようです。
でもこれらの塾の方によると、4月時点では今年度のW模擬のお知らせが来ていたのだとか。
ということは、本当に休止は突然の話だったということですね(・_・;)
W模擬が休止になった理由は?
W模擬が休止になった理由について、公式サイトでは「諸事情」としか公表されていません。
よって詳しいことはわかりませんが、以前から休止に至るような兆候はあったようです。
たとえばW模擬を実施している株式会社創育では、取り扱っていた塾内テストや塾用教材を今年から廃止と、事業を縮小。
また、以前からW模擬では問題の出題ミスや統計データがV模擬と比べてスカスカなど、問題が指摘されることも。
明らかに人員が足りていないような様子が見られたと、X上でそんな声が上がっていました。
このような背景もあって、会社側がW模擬の運営が維持できなくなった可能性は確かにあります。
あくまで見解の一つなので、これが正解かどうかはわかりません。
ただ、その可能性はなきにしもあらず、というところではないでしょうか。
W模擬が休止するのはいつからいつまで?
公式サイトからの情報だと、今のところ2024年6月から8月までのW模擬が休止する予定となっています。
受験する生徒が増えるのは例年9月以降なので、受ける生徒が少ないこの期間の休止を決めたのかもしれませんね。
W模擬休止後の9月からのW模擬はどうなる?
W模擬の休止期間が2024年8月までとなると、保護者や受験生のみなさんが気になるのは9月以降どうなるのかということですよね。
公式サイトからの発表によると、9月からはW模擬に代わって統一模擬テスト(仮称)を実施する予定だそうです。
一応運営会社側は代替のテストを考えているようですが、Wもぎ休止が突然だったこと。
まだ名称も詳細も決まっていないことも考えると、あまり期待しない方がいい気がしますね(・_・;)
しかも統一模擬テストって名称から、もしかしたら東京のローカルな入試ではなくなる可能性も。
駿台模試のように、全国の中学生を対象とした模試に変更になるかもしれません。
それだと余計使い勝手悪そうな気がしますね💦
このままだと、こんな意見の人たちが増えても、不思議じゃありませんよね。
【2024年7月26日追記】W模擬休止延長が決定!今年度は復活なし
W模擬公式サイトに新たな情報が掲載されました。
9月から実施予定だった統一模擬テスト(仮称)は、諸事情により今年度は中止とのことです。
なので、今年都立高校の判定模試を受ける人はV模擬を受けましょう!!
それにしてもやっぱりそうなりましたか…新しい模試を開始するにしても発表からの期間が短すぎると思ったんですよね(・_・;)
多分期待していた人はあまりいなかったと思いますが、来年度も余計にV模擬に人が流れそうな気がします。
スピーキングテスト(E-SATJ)対策の模試は継続予定
W模擬は新しい模試に変わっていろいろ不安ですが、現行の都立高校入試のスピーキングテスト(E-SATJ)対策の「Wもぎ for E-SATJスピーキングテスト」は例年通り実施する予定だそうです。
スピーキングテスト対策は、V模擬にはない模試ですからね。
入試得点の1020点のうちの20点って、入試への影響は少ないようで大きいので模試がなくならなくて本当によかったです!
今年度の第1回模試は8月23日(金)~8月28日(水)です。
申し込み締め切りは8月18日(日)なので、受験する場合は忘れずに申し込みましょう。
V模擬受験にも影響?W模擬休止で懸念されること
W模擬が休止するとなると、以下のことが可能性として起きると考えられます。
①公式サイトや塾でW模擬休止を知る
🔻
②V模擬に切り替える
🔻
③V模擬の申し込みに受験者が殺到する
🔻
④受験者殺到で会場が速攻埋まり、受けられない人が続出
V模擬は、ただでさえ申し込み期間が1週間程度しかないというデメリットがあります。
そこに申し込む人が殺到することで、サイトがつながりにくくなるデメリットが発生する可能性もありますよね。
それこそ、東京都の子供手当の018サポートの申請の時みたいに、サイトにつながるまで何時間も待たされるなんてことにもなりかねません💦
駆け込みで申し込もうと思っていたら、サイトがつながらない間に満席になってしまう可能性もあります。
W模擬は9月以降もどうなるかまだはっきりしていないですし、W模擬を使用していた塾はこぞってV模擬に切り替えているという話もちらほら耳にしています。
そのため、9月以降の入試に重要な時期にV模擬難民が続出する、そんな予感がしています。
我が家の娘も9月からV模擬を受験する予定なので、受けられなかったらどうしよう…と今から心配です(-_-;)
V模擬の会場受験ができない場合はどうする?2つの対応策を紹介
V模擬は以下のメリットから、都立高校入試を控える受験生にとって重要な模試です。
- 入試本番の雰囲気に慣れる
- 都立高校入試の志望校を決める目安になる
- 私立の併願優遇校の個別相談の材料としても使える
でもW模擬休止の影響で、今後はV模擬の会場受験が受けられない事態が起こる可能性があります。
そこで、万が一受けられなかった時のための対応策として、以下の2つをご紹介します。
- 駿台模試や塾の公開模試を受ける
- 自宅以外の場所でV模擬の問題や都立高入試の過去問を解く
それぞれ詳しく解説していきます。
駿台模試や塾の公開模試を受ける
まずおすすめしたいのが、V模擬以外の公開模試を受けることです。
駿台模試は難関国私立受験する受験生を対象にしているため、
- 難易度がV模擬より高い
- 全国対象で東京ローカルではない
などの違いはありますが、併願優遇の材料として使えるというメリットがあります。
また、高校受験塾では、都立高校入試に対応した公開模試を実施しています。
たとえば都立高校入試に定評のあるenaでは「都立高合判」という公開模試を実施。
志望校の判定もしっかり出る上大学や高校など外部会場で模試を実施するので、本番の雰囲気を味わいながら受験することができるのがメリットです。
2024年6月30日に実施される第1回は無料で受けることができるチャンス!
現在の自分の立ち位置を知りたい都立高校志望の中3生は、受けてみてはいかがでしょうか(*^^*)
また、塾でやっている公開模試によっては、結果が私立の併願優遇校の個別相談で使える可能性がある模様。
こういった情報は公開されていないので、気になる人は塾に確認してみてもいいと思います。
自宅以外の場所でV模擬の問題や都立高入試の過去問を解く
V模擬の会場受験が予約できなかった場合、自宅受験を選ぶ手もあります。
自宅受験も会場受験と同じ問題ですし、しっかり判定も出ます。
とはいえ、自宅受験は会場受験と全然違って緊張感が足りないと感じる人が多いはず。
そこで、自宅以外の場所で問題を解くことをおすすめします。
たとえば塾や図書館の自習室など、人がたくさんいてシーンとしているような場所がおすすめ。
本番と同じとまではいきませんが、近い感覚で受けることができます。
また、判定自体は出ませんが、都立高校の過去の入試問題やV模擬の過去問などを解くのも効果的だと思います。
\V模擬の過去問はV模擬の公式サイトから購入可能です/
W模擬休止はV模擬難民の危険も!申し込みはお早めに
今日はW模擬の休止について、
- W模擬休止の理由
- 今後W模擬がどうなるのか
- V模擬受験者にどんな影響はあるのか
ということについてお話しました。
以下は今回の記事のポイントです。
この記事のまとめ
- W模擬は2024年6月から8月まで休止
- 2024年9月以降のW模擬は統一模擬テスト(仮称)に変わる予定
- W模擬休止でV模擬に受験者が殺到し、V模擬が受けられない人が続出する可能性がある
- V模擬に申し込めない場合は他の模試や自宅受験で対応すべし
W模擬の休止の突然の発表で、都立高校受験界隈の混乱はまだまだ続きそうですね(-_-;)
今回のW模擬休止の発表が突然すぎて、運営会社への信頼がなくなった塾や受験生の保護者はきっと多いはず。
W模擬を主宰する株式会社創育は9月からW模擬の代わりのテストを用意すると言っていますが、受験する人が果たしてどれだけいることか…。
少なくとも、今年の内はV模擬に受験者の申し込みが殺到する可能性が非常に高いと私は考えます。
特に個人でV模擬を受けようとしている受験生の保護者のみなさんは、早めの行動が吉!
申し込みスケジュールを忘れずにチェックし、申し込みが開始されたら早めに申し込みましょう。
\V模擬の効果的な受け方や申し込み方法についてはこちらで詳しく解説しています。/