今日のテーマはV模擬。都内で高校受験をする中学生と保護者の方は必見の内容をお届けするニャ
V模擬は、受験生にとって自分の立ち位置や弱点を図るのに重要な模試の一つです。
とはいえ、
「V模擬はいつから受けるべきなのか」
「どの種類を受けたらいいかわからない」
「模試を最大限に利用するにはどうしたらいいか」
といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、V模擬の基本からおすすめの受験時期、申し込み方法、効果的な受け方まで、V模擬を受ける上で受験生が抑えておくべきポイントを詳しく解説します。
高校受験の学力を最大限伸ばすためにも、V模擬の効果的な受け方について知っておきましょう。
- V模擬はいつから受けるべきか
- V模擬の模試の種類
- V模擬の申し込み方法
- V模擬の効果的な受け方
目次
V模擬とは?
V模擬は進学研究会が主催する、実際の高校入試に備えて自分の学力を試すための模擬試験の一つです。
東京都や千葉県内の中学校に通う中学3年生を対象とした模試のため、中学1年生、中学2年生は受験することができません。
V模擬を受ける目的は?
V模擬は、受験することで受験生は自分の強みと弱みを把握し、効果的な学習計画を立てることができるのが目的の一つ。
高校受験を控えた中学生にとって、実力を試す絶好の機会となります。
また、会場受験を選択することで、試験のプレッシャーに慣れることができるのも大きなメリット。
問題の形式が本番と近いので、入試の時間配分や問題形式にも慣れることもできます。
そして却ってきた結果をもとに学習方法を見直すことで、最終的な試験の成績を向上させることも期待できます。
V模擬の種類と志望校別おすすめの模試は?
V模擬には、以下の6種類の模試があります。
- 都立Vもぎ
- 県立Vもぎ
- 県立そっくりもぎ
- 都立そっくりもぎ
- 私立Vもぎ
- 都立自校作成対策もぎ
それぞれどんな模試か、簡単に説明していきますね(*^_^*)
県立Vもぎ・県立そっくりもぎ
県立Vもぎと県立そっくりもぎは、千葉県の公立高校入試の問題に対応した模試です。
県立Vもぎは出題範囲が決まっているもので6~7月のみ受験が可能。
対して県立そっくりもぎは8~1月に受験できる模試で、中学全範囲から出題されます。
どちらの模試も、公立高校の入試そっくりに作られているのが特徴。
そのため、受験することで当日の予想点数や判定などで合格可能性を知ることができます。
都立Vもぎ・都立そっくりもぎ
都立Vもぎ、都立そっくりもぎは県立Vもぎ、県立そっくりもぎの都立高校版で、都立高校の一般入試問題に対応した模試です。
都立Vもぎは中1~中2の全範囲と中3の指定範囲からの出題で、6~7月のみ受験が可能。
対して都立そっくりもぎは、8~1月に受験できる模試で、中学全範囲からの出題となります。
都立高校の共通問題そっくりに作られているのが特徴。
受験する生徒のほとんどが都立高校志望者なため、志望校判定は精度が比較的高いと言われています。
都立自校作成対策もぎ
都立自校作成対策もぎは、国数英3教科を学校独自問題で出題する日比谷、西、国立、戸山、青山、立川、八王子東、新宿、国分寺、墨田川高校の自校作成校の入試問題に対応した模試です。
共通問題である理科と社会は都立Vもぎ、そっくりもぎと同じ問題ですが、国数英は難易度が高く設定され、すべて記述問題で構成されているのが特徴。
自公作成校を狙う受験生の多くがこの模試を受けるため、上記の高校を目指す人は必ず受けるようにしましょう。
私立Vもぎ
私立Vもぎは、私立高校の入試に対応した問題が出題される模試です。
私立高校の入試問題に慣れたいという方は受けてみても良いと思いますが、開成や早慶附属などの最難関と言われる高校を目指す人はあまり受験しない傾向があります。
そのため、精度はやや低い可能性も。
難関私立高校を目指す場合は、学力上位者が受験する駿台模試の受験がおすすめです。
V模擬はいつから受けるのがおすすめ?
V模擬を始めるのに最適な時期は、中学3年生の6月、もしくは9月と言われています。
なぜこの2つの時期を開始時期にするのがおすすめなのか、それぞれ説明していきますね(. ❛ ᴗ ❛.)
6月受験がおすすめの理由
なぜV模擬を受験するのに6月がおすすめなのかというと、6月がV模擬の開始時期だからです。
早い段階から本番と同じ入試形式や会場での試験に慣れておくことで、入試本番に対する心理的な抵抗を減らすことができるからです。
また、今まで習った全範囲の試験を受けることで、現時点での弱点を洗い出し、早くから弱点補強を始めることができます。
ただし、6月は部活動を引退していないお子さんも少なくない時期なので、無理して受験する必要はありません。
9月からの受験がおすすめの理由
9月からV模擬を受けることをおすすめする理由は、2つあります。
一つは、9月は多くの生徒が部活を引退し時間に余裕がある時期であること。
そしてもう一つは、高校受験に向けて勉強を積み重ねた夏休み明けのため、自分の今の実力を試す絶好の機会だからです。
9月以降は今まで身に着けた学力や知識を使って、実践的な受験対策に入る時期。
現時点での自分の実力を確認し、さらに学力を高めるために自分に何が足りないかを客観的に把握することが大切です。
V模擬は、同じ志望校を目指す受験生の中での自分の順位や本番での予想点数、合格の可能性、自分が間違えた問題を知ることができます。
そのため、受験まであと5か月余りのこの時期に受験することは大きな意味があると言えるでしょう。
V模擬は何回くらい受けた方が良い?
結論から言うと、確実に受けてほしいのは9月、10月、11月、12月の計4回です。
なぜかというと、以下の場面で模試の成績を参考にする場合があるからです。
- 仮内申が出る11月頃おこなわれる三者面談
- 12月頃おこなわれる併願優遇校での入試相談
学校の三者面談では、学校が資料として持っている内申点と都内の実力テスト(復習確認テストなど)の結果を確認しながら、志望校を決定するのが一般的です。
しかし、それだけだと判断材料に欠けてしまう場合もあります。
たとえば、都内の実力テストでは成績がいまいちで、この成績では志望校を受験するのは難しいと判断される可能性がある場合。
そんな時、V模擬で良い合格判定を取れていれば、学校の先生に志望校の受験をスムーズに認めてもらうことができるんですよ!
また、都立高校のおさえとして受験する併願優遇校の内申基準に満たない場合にも、V模擬の結果は役立ちます。
学校によっては入試相談でV模擬の成績表を見せることで、併願優遇のお約束を成功させることができる可能性があるからです。
ちなみにうちの息子も、9月から12月の4回V模擬を受験しました。
受験したのは9月のみ都立もぎで、10月~12月は都立自校作成対策もぎです。
息子のように都立自校作成校を目指す受験生は、このパターンが理想的だと思います(*^^*)
9月の都立もぎは第1志望がC判定と微妙な結果でしたが、11月はA判定、10月と12月にS判定取れたおかげで三者面談で先生に後押ししてもらうことができました(*^^*)
併願優遇校は一番上のコースに内申での優遇制度が設けられていない学校だったので、Vもぎの成績が役に立ちました(あと駿台模試も)。
このように、複数回受けることでチャンスが広がるので、9月~12月の計4回は全て受験することをおすすめしますよ(*‘ω‘ *)
V模擬はいつ申し込みすればいい?タイミングや方法を解説
ここで、実際にV模擬を受験する場合の申し込みのタイミングや方法についてご紹介します。
V模擬の申し込みのタイミング
V模擬の申し込みができるタイミングは、実施日から一ヶ月を切った約25日前くらいから一週間程度です。
申し込みが開始されたら、できるだけ早く申し込むのをおすすめします。
なぜなら、人気の会場は早い段階で埋まってしまうことがあるからです。
6月や7月などまだ受験までの期間が長い時期は、まだ比較的申し込みに余裕があることが多いので多いです。
注意すべきは、直前期の11月~1月。
この時期は、すぐに満員になってしまう会場が続出します。
個人で受験する際は常にV模擬のWebサイトをチェックしておき、申し込みが開始されたらすぐに申し込むようにしましょう。
自宅受験も選択できますが、おすすめはやはり会場受験。
入試本番での雰囲気に慣れるためにも、できるだけ会場受験を選択するようにしましょう。
※2024年5月9日に、W模擬が2024年6月から8月分の公開模試の休止を発表しました。
また、9月からはW模擬とは違い全国を対象の模試に変更される可能性があります。
これによりV模擬受験に受験者が殺到するおそれがあるので、早めに申し込みましょう!
\W模擬の休止については下記で詳しく解説しています/
V模擬の申し込み方法は?
申し込み方法は個人でオンラインから、または通っている学習塾を通じて団体で申し込みをおこなうことができます。
オンラインで申し込む場合は、V模擬の公式サイトで必要な情報を入力し手続きを完了させましょう。
学習塾を通じて申し込む際は、塾で定めた締め切りに間に合うように申し込みましょう。
V模擬は事前に対策して受けた方が良いの?
初めてV模擬を受ける場合、そんな疑問に持つ人も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、初めて受ける場合は対策しないで受験することをおすすめします。
なぜなら、対策せずに受験することで自分の今の純粋な苦手分野をはっきりさせることができるからです。
(たとえば前日に対策して受験することで、V模擬受験時は覚えていても後で忘れている可能性もある)
2回目以降受験する場合は、前回受験した時に自分ができなかった分野をしっかり復習し間違えないようにしましょう。
新しく範囲に入った部分は模試で定着しているかどうかを確認できるので、特に事前対策はせずに受験することをおすすめします(. ❛ ᴗ ❛.)
V模擬に向けた心構え
模試と聞くと、緊張したり気負ってしまったりする人も多いと思いますが、V模擬を受験する時はポジティブな気持ちになるよう意識しましょう。
また、V模擬は合格可能性判定が数値となって掲載されます。
そのため、試験の結果に一喜一憂してしまうことも。
結果が悪くても必要以上に落ち込まず、自分の成長と学習の機会と捉えるようにしましょう。
このように、前向きな気持ちで次のステップに進むことで長期的な成功につながりますよ( •̀ .̫ •́ )✧
V模擬は弱点を見つけるチャンス!最大限に活用して成績アップを目指そう
V模擬は、ただ合格可能性を判定する模試なだけではありません!
結果よりも受けた後の方が大切です。
V模擬を受験したら、できるだけ早い時期に配られた解答冊子で自己採点をおこない、自分がどの分野が理解できていてどの分野が苦手なのかを把握しておきましょう。
また、間違えた問題についてはなぜ間違えたのかを考え、同じ過ちを繰り返さないようにすることが後で成績アップにつながります。
もし解答冊子を読んでもなぜこういう解答になるのかわからない、といった場合は塾の先生や、塾に通っていなければ学校の先生に教えてもらうのがおすすめです。
わからなかったところをわからないままで終わらせないことが、志望校合格の可能性を高める秘訣ですよ(*^^*)
V模擬は受けた後が大切!有効活用して高校受験の勉強に役立てよう
今回は、高校受験を考える受験生にとって大事な模試であるV模擬について解説しました。
V模擬は現時点での自分の学力を測るだけでなく、本番の試験に向けた大切なシミュレーションです。
この記事では、下記について詳しく説明しました。
- V模擬の概要
- 受験するのにおすすめの時期
- 申し込みの適切なタイミングや方法
- 効果的な受け方
V模擬を有効に活用することで、きっとこれからの受験勉強の質を高めるヒントが見つかるはず!
V模擬をただの公開模試ではなく意義のあるものにするためにも、今日お話しした方法をぜひ試してみてくださいね(. ❛ ᴗ ❛.)
\V模擬とW模擬の違いが知りたい方は、以下の記事もどうぞ(*^^*)/